2015年8月27日 15:15
日本企業が抱える人材育成の課題とは? "出る杭"の育て方
ありふれていない教育をしない限り、イノベーティブな人材は生まれません。「ありふれていない」と言っても、それは奇をてらったものではなく、論理的に「正しい」ものでなくてはなりません。
――「正しい」ものでありながら「ありふれていない」とは、どういうことでしょうか?
正しいことを突き詰めていくと、実はありふれていないことになるんです。世の中では「これって本当は正しいのかな」と感じつつも、「みんなこれで良いと言っている」「違うことをやると何か言われちゃう」という理由で行われていることがほとんどですから。
学生時代の僕は本当にボンクラでしたが、そういう人間に「正しさ」を教え、ちゃんと育ててくれたのはソニーです。心から恩義に感じています。
○ソニーの「ありふれていない」教育
――横田さんは、ソニーでどのような教育を受けられたのでしょうか?
職場や飲み会での教育がすさまじかったです。仕事の意義・本質を常に問われ続けていました。
また、毎日のように飲み会があって、ある部長さんがたくさんの話をしてくれました。当時は「うるさいオッサンだな」と思っていましたが、あらためて振り返ると、"本質"をつかんでいる人でしたね。