2021年8月15日 09:00
マヂラブ、M-1漫才論争で感じた“漫才の危機”「カタチが決まったら進化が止まってしまう」
――その独特の漫才のスタイルは、初期から貫いているものなのでしょうか?
野田:スタイルが変わらないというより、これと決めてやっていないので、変わっていると言えば変わっているし、変わっていないと言えば変わっていないです。
村上:自然の変化しかないですね。変えようと思ったことはないです。
――ネタは基本的に野田さんが作っている?
野田:僕がやりたいテーマを持ってきて、村上とやりながら作っていく感じです。「つり革」だと、「つり革につかまりたくない」というのがあり、そこからどう動いていくかはやりながら決めて、それ村上が見てどう思うかみたいな。
――相談をしながら作り上げていくのでしょうか。
野田:相談はしないです。つり革で揺られて床を這いずり回った後、次は当然トイレもあるだろうし、気持ち悪くもなるだろうし、横揺れだけじゃなく縦にも揺れるだろうと。
15分くらいでできますよ(笑)。
村上:1回通したらもうできていますね(笑)。
――とはいえ難産の場合もあるのではないでしょうか?
野田:もちろんあります。でもそういう時はネタを変えます。追い詰めず、捨てて別のテーマに行きます。面白いネタはすぐできるので、行き詰まるってことは面白くないんだなと。