2021年8月15日 09:00
マヂラブ、M-1漫才論争で感じた“漫才の危機”「カタチが決まったら進化が止まってしまう」
最近は詰まることはないです。すんなりいくだろうなってわかるようになってきました。
――そのスタイルが最初に世の中に広まったのが2017年の『M-1グランプリ』、審査員の上沼恵美子さんとの一件だったと思いますが、お二人はどう受け止めていたのでしょうか?
野田:もちろん悩みましたし、もう嫌だなとも思いましたよ。知名度が上がればいいものではないんですよ。それはもう炎上と同じなので。
村上:「面白い人だよ!」と言いたかったのに「面白くないでしょ?」だと逆ですから、一番嫌でした。
――それはどう乗り越えたのですか?
野田:切り替わった瞬間はないです。実は昨年の『M-1』は決勝が決まった瞬間、嫌で嫌で仕方なかったですから。
ずっと引きずっていて、ああはなりたくないという思いで頑張りました。
――あの一件がコンビにとってプラスになったと感じている部分もありますか?
野田:仕事が増えたことによって、経験値はちょっと上がったのかなと。2017年の時に最下位でちょこちょこテレビに出ていたことがよかったと思います。
村上:すべることもある、それをわかった状態でテレビに出ることは強いと思います。
――あの2017年を踏まえると、昨年の『M-1』優勝は喜びもひとしおだったのでは?
野田:優勝した直後は、忙しくなっちゃうなあと(笑)。