2021年8月18日 11:30
すゑひろがりず、もがいた10年「やっと芽が出た」 試行錯誤を繰り返した狂言風漫才
きっちり狙ったというわけではなく、本当にラッキーパンチ。でもこのパンチが打てたのは、今までの何年分があったからこそだと思います。
――コンビ結成時に思い描いていた10年後と現状を比べると、どういう感じでしょうか?
南條:思い描く能力がなかったです。売れることがどういうことかわからず、ぼんやり成功したいと思っていたから売れなかったと思うんです。和風の感じを見つけた時に霞がパッと取れて、こっちの方向性で行けばいいのかと思ったのが、結成1年目、2012年頃でした。
三島:でも、若くしてブレイクするのは無理だなという感覚は確実にありました。王道コースに乗って売れようとする道が絶たれた状態で、横やりを刺すしかないだろうというところまで来て、この状態にたどり着いた。でも、そこからも長かったですね。
もっと早くブレイクするだろうと思いましたが、そんな簡単じゃないんだなと。
――最初に披露した狂言風のネタは「狂言風クリスマス」だったそうですね。南條:見つけた瞬間は「ウケるぞこれは!」と本当に思い、5人くらいのライブでしたが手応えを感じました。そこにミルクボーイの駒場(孝)さんも出ていて、「今のネタええやん!」