Microsoftが検討している「Windows 10 Mobile」を使った決済サービスとは
Windows 10では現在、こうしたオンライン/オフライン両方の店舗決済において、2種類のソリューションが想定されている。1つはリアル店舗向けサービスで、WindowsをPOSシステムとして活用した場合、それに必要な仕組みをWindows OS内に実装していくものだ。POSレジにおけるWindows OS(旧Windows Embedded POSready)のシェアは比較的高く、これを組み込み向けのWindows 10 IoTで吸収していこうとしている。Windows 10 IoTではチップ付き(EMV)、磁気ストライプ、NFCを含むクレジットカードリーダーへの対応のほか、Bluetoothプリンタ接続用のドライバ標準搭載などが行われる。また、Windows搭載タブレットやスマートフォンを決済用のハンディPOSとして利用する「mPOS」の仕組みも検討されている。
2つめが、スマートフォンをクレジットカードやストアカード代わりに活用する仕組みで、いわゆる「モバイルウォレット」と呼ばれるサービスだ。1つまたは複数のアプリに、複数のカード情報を記録でき、適時切り替えて利用できるため財布がかさばらないというメリットがある。