2015年10月22日 13:47
Renesas DevCon 2015 - クラウドの未来を切り拓くRenesas Synergy一色となった基調講演
である。特に通信の秘匿化はクラウドでは重要なファクターとなる。これにむけて、Renesas Synergyは全シリーズでTRNG(True Random Number Generator)を搭載し(Photo15)、これを利用して公開鍵を生成できる(Photo16)。
さらに秘密鍵を秘匿する仕組みも搭載される(Photo17)。セキュリティ用途向けMCUではそう珍しい機能ではないが、汎用製品でこれを搭載するのはちょっと珍しい。もちろんこの機能はアプリケーションだけでなく、QSA/VSAアプリケーションからも利用可能で、例えばこれを利用してSSLを実装することも可能という話であった。
こうした仕組みを搭載することで、開発効率を従来(Photo18)から大幅に削減する(Photo19)のみならず、削減した分をより差別化に振り分けられる(Photo20)と説明するが、まぁこの話はある意味必然というか当然であって、そう珍しいものでは無い。もちろんルネサスは、引き続き従来のRZ/RX/RLといった製品も供給する。
こちらはすでに利用している開発者にとっては学習する時間も必要なく利用できるものである。