2015年10月27日 11:41
日本郵政グループ3社上場へ、一番人気はかんぽ生命--ゆうちょ銀は成長不透明
しかし、「ゆうちょ銀行が当たった」という人は見かけたが、「かんぽ生命が当たった」という人はいなかった。噂によると、かんぽ生命の応募倍率は30倍、ゆうちょ銀行が5倍だったという。
売り出し株数が、かんぽ生命が5280万株、日本郵政が3億9600万株、ゆうちょ銀行が3億2995万株で、かんぽ生命の株数が圧倒的に少ないのが、倍率が高かった理由だろう。
しかし、事業面で見ても、生保会社の健全性を示すソルベンシーマージン比率が1644%と大手生保をはるかに上回る健全性を示している。保険料収入も約6兆円と大手生保会社と肩を並べる規模を誇っている。
成長面では、保険分野で今人気の医療保険やガン保険などの販売で出遅れをとっており、商品開発→売り出しをするのにも、1回1回認可が必要なので、すぐには他社に追いつく目処は見えないが、伸びシロは大きいという見方もできる。
これに比べると、ゆうちょ銀行は、銀行の収益の柱となっている貸出業務をしていない。現在、認可待ちとのことだが、いつになったら事業を始められるかわからない状況で、株価にとって一番大事な成長面が不透明というところは、否めない。
○配当利回りは3%前後と高配当株として安定。