2015年10月30日 20:57
山田祥平のニュース羅針盤 (51) モノを売る前に、知識を売る - ヤマダ電機新店舗「Concept LABI TOKYO」の戦略
2105年10月30日、家電量販大手のヤマダ電機が東京駅八重洲口に新店舗「Concept LABI TOKYO」をオープンした。
B1から10Fまでの11フロアを最先端コンセプトの情報発信基地として機能させる。また、インバウンドを狙ったTAX FREEに対応するほか、丸の内、日本橋、霞が関地区に集中する企業、法人、官公庁用の専用窓口を設置するという。
各フロアをStageと表現し、フロアごとのコンセプトを明確にすることで、一般的な家電量販店とは異なるアプローチで訴求していく。
同社代表取締役社長兼代表執行役員CEOの山田昇氏は「ここは家電製品がなんでも揃うことをめざす店舗ではない」と断言する。「コンセプト」というキーワードを「既成概念にとらわれない新しい視点」とみなし、品ぞろえを誇ることよりも、最先端のものが知識とともに手に入ることをアピールする。ここにくれば世界の最先端が自分の目で確かめられる店舗というわけだ。
たとえば9FはPCの"Stage"だ。
フロアを囲むように各社ブランドのコーナーが並んでいるが、フロアの中心部に陣取るのはインテルだ。インテルはエンドユーザー製品をほとんど提供していないので、そこに陳列されている実機は各社のPCだ。