2015年10月31日 17:23
ケンコー・トキナーの新しい試み、一般ユーザー向け新製品発表会 - カーボン三脚やカメラバッグを体験してきた
カーボンパイプ(炭素繊維とエポキシ樹脂の複合材)の素材価格が高く、加工の手間がかかることが主な原因だった。
写真向け市販カーボン三脚の第1号は1994年「ジッツオG1228」に、国内初は1996年「ベルボン カルマーニュ640」に譲ることになる。スリック初の製品は「プロ804CF」「プロ803CF」で、より軽量化できた開発過程を振り返りながら、コストダウンの工夫とチャレンジについて語った。
具体的にはまず、2002年「カーボンマスターシリーズ」から、タイ工場での製造に切り換えた。エントリーモデルの「ライトカーボンEシリーズ」では、パイプ製造元を別ベンダーへと変更し、成形も「押し出し機」を使う方法から「巻く」方法にするなど、設計・製造段階から見直した。
また、ウレタングリップを3本から1本へ削減し、3Way雲台を安価な「割り締め式」に変更するなどコストダウンも実施。その結果、販売価格を抑えることができたという。アルミ三脚(同等サイズ)と比較して3割程度の軽量化に成功し、ブレの抑制にも優れる性能を確保している。
発表会では、実際に600mm F4レンズを装着したデジタル一眼レフを使って、ブレを抑える能力をデモンストレーション。