2015年11月9日 12:00
なぜマリオはキノコを取ったとき縦に伸びるのか - ドット表現の限界への挑戦
●マリオのトレードマークに隠された「理由」
○マリオのトレードマークに隠された「理由」
マリオといえば赤い帽子やヒゲ、そしてオーバーオールなどがトレードマークとして定着しています。初代から変わらないマリオのデザインですが、なぜあの見た目になったのでしょうか。実はここにもドット絵とファミコンの制約による理由が隠されていたのです。
一つには「色」の問題があります。先ほどキャラクターは8×8を4つ重ねた64ピクセルで構成されていると書きましたが、ファミコンではこの8×8の中で色を4つしか使えないという制限があるのです。さらに、キャラクターのドットの周囲の色は「透明」にしないと背景グラフィックに溶け込まないため、4色のうちの一つは必ず透過色を選ぶ必要があり、実質使える色数は3つとなります。マリオを構成する色は赤(帽子や服)、肌色(肌とオーバーオールのボタン)、緑がかったグレー(ヒゲなど)の3色で、オーバーオールのボタンは肌と同じ色が使われています。かなりシンプルですが、しっかりとマリオになっているところはさすがです。
ヒゲや帽子といったルックスにも理由があります。これは任天堂公式コンテンツ「社長が訊く」