くらし情報『25歳のあなたへ。これからの貯"金"講座 (26) 中国でバーゲンセールの嵐が巻き起こる! 「独身の日」とは?』

25歳のあなたへ。これからの貯"金"講座 (26) 中国でバーゲンセールの嵐が巻き起こる! 「独身の日」とは?

と、経済知識のある銀行員は冷静に将来を見通している。独身の日セールといっても、ぜいたく消費は一部の勝ち組に限られる。普段から倹約して必要品を廉価でまとめ買いするという傾向が強い。「マクロ的に消費拡大とは言いかねる」と経済的評価も厳しい。銀行員ゆえ、国民の所得格差、企業の「デフレ・マインド」、不良債権の実態などを「知り過ぎて」いるのだろう。

すなわち、「独身の日特需」の意味とは、単に将来の消費の先食い現象なのかもしれない。

更に、独身の日「大バーゲンセール」は、中国経済のデフレを象徴する出来事ともいえる。10月卸売物価はマイナス5.9%。
消費者物価上昇率も1.3%に留まる。一時は6%を超えてインフレ懸念と言われたが、さま変わりだ。モノの値段が上がらないと、企業の売上も増えず、生産を減らし、将来に向けての設備投資も控える。リストラも始まり、消費者の財布の紐も締まる。だから、独身の日のバーゲンセールに殺到する。住宅も売れず、在庫がたまるばかり。まさに、デフレの負の連鎖なのだ。

なお、経済が悪化しても、金に対する文化的愛着は変わらないのが中国。
北京の最新ショッピングモールでも、入り口の一等地に、スタバ、マクドナルド、そしてチャイナ・ゴールドという全国1000店以上の金チェーン店が並ぶ。

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