2021年11月27日 13:00
新星・斎藤瑠希、歌への葛藤を経て『ミラベルと魔法だらけの家』のヒロインを勝ち取るまで
当時から歌が好きでしたが、それがお芝居だという概念はなかったので、自分はいつか歌手になりたいと思っていました」
斎藤が、芸能界入りしたきっかけはLittle Glee Monsterを輩出したプロジェクト「最強歌少女オーディション2014」だった。もちろん、幼い頃から歌へのポテンシャルは高かったようで、斎藤は「周りから『歌が上手いね』と言われ始めた頃は、天狗になっていました」と笑う。
「でも、そこからミュージカル女優になりたいという夢を追いかけるようになってからは、ただ歌が上手いだけではダメなんじゃないかと思い始めました。歌で感動を伝え、人が聴いて鳥肌が立つような歌い方をするには、どういう表現をすればいいんだろうとすごく考え込むようになったんです」
勤勉でひたむきな人ほど、自分に課すハードルを上げすぎてしまうことは多々ある。斎藤もそうで「そのことに悩み始めてからは、歌に対する自信がどんどん削がれていきました。歌に関して停滞していた時期だったと思います」と告白。
渡辺ミュージカル芸術学院に1期生として入学したが、当時も「完璧を求めすぎていて、自分のなかでこんがらがってしまいました」