2015年11月19日 08:00
若き起業家たちの夢とその戦略 (11) 誰もやらない、だからビジネスチャンスになる - スタディスト鈴木代表
しかし、あまりにも高額であるがゆえに、リーマン・ショックの影響をもろに受けました。クライアントとしては、莫大な費用がかかるものですから、コストカットをするのは当然ですよね。
僕個人はというと、ジレンマを感じていました。業務改善は、企業が利益を上げるためのサポートをする素晴らしい仕事です。必ず誰かの役に立つ。それなのに高額すぎるせいで、景気変動に左右されてしまうのは残念だなと……。
でも、いかなる経済状況であろうと、業務効率を良くして利益率を上げたい、と考えるのはどんな経営者でも同じです。そこで、自動車メーカーや部品メーカー以外にも、業務改善のニーズはあるだろうと考えました。
同時に、これまで自分が提供してきた業務の単価を安くできないだろうか、単価を下げてさまざまな業種をカバーすれば、デファクトになれるだろうとも思いました。業務改善をするために数億~数十億円払える会社なんて、東証一部上場企業クラスでないと無理ですからね。と、あれこれ考えているうちに、当時の会社の経営状況が悪化したこともあり、起業を決意しました。2010年のことです。
○昼間は受託で稼ぎ、夜・休日は開発に没頭
――― 現在は8名の会社ですが、立ち上げ時は何人でしたか?
僕一人です。