2015年11月19日 08:00
若き起業家たちの夢とその戦略 (11) 誰もやらない、だからビジネスチャンスになる - スタディスト鈴木代表
ビジネスセンターの一畳半・窓ナシの個室で何度「早くここから出たい」と思ったことか(笑)。当時は前職で得たスキルを生かし、業務改善コンサル業務を受託していました。慣れた仕事で稼いだ資金を開発費に充てる方法を採用したわけです。
半年ほど経ってから、少しずつメンバーを増やしていきました。会社に勤めていたころ、人材を大量に採用し、固定費が大幅に上がる様子を見ていたこともあり、仲間を入れる時期は慎重に考えました。
弊社初期メンバーの特徴は、全員がコンサルスキルを持っていることです。昼間は皆でコンサルの受託業務を行って資金を貯めて、サービス開発は平日夜と週末にやっていました。長い人だとそんな「二毛作」を4年ほど続け、最近ようやくサービス開発だけに集中できる状態になりました。
また、当時はソースコードに関する知識がない、まったくゼロからのスタートでしたので、まずは皆でデスクを並べて、技術書のソースコードをひたすら真似して書いていましたね。面白いことに、子どもが自転車に乗る練習をするみたいに、お手本を真似すると少しずつできるようになるのです。
はじめのうちはチンプンカンプンですが、続けているとサービスが動くようになる ―― これが嬉しくてたまらなかったです。