2015年11月20日 11:30
リクルートは、リアルとネットの相互送客をどう実現するのか
を導入したアプリを用いて、ユーザーのスマホ上の行動ログや属性を取得するほか、ビーコンやGPSなどにより位置情報のログも収集し、これらデータに合わせてプッシュ通知の配信を行っていくのだ。
○即効性あり。4割超がクーポン配信当日に利用
リクルートが行った数々の実証実験のうち、熊沢氏が紹介したのは「ショプリエ」の事例。ショプリエは、リクルート会員をベースにしたO2Oサービスで、日本全国3,500店舗を超えるショップが参画。ユーザーは、提携店舗に来店するとポイントを貯めることができるほか、貯めたポイントはギフト券に交換することができる。
このアプリを活用したプッシュ配信事例をいくつか見ていきたい。まず、2015年4月に実施した「ジオフェンスクーポン配信実験」では、新宿駅にジオフェンスを張り、フェンスをまたいだショプリエユーザーにクーポンを付与する取り組みを行った。この際、配信後に購入に至った割合(CVR)は平均で8.3%。
年代別・男女別にCVRを見ると、30代女性が最高値となる17.0%との結果が出たという。
「検知~クーポン利用までのリードタイムを見ると、メルマガなどと比べ、クーポン付与を行った曜日による変化があまり見られず、結果として、4割を超えるユーザーが当日のうちに、1割が翌日に利用してくれました。