2015年11月20日 11:30
リクルートは、リアルとネットの相互送客をどう実現するのか
(熊沢氏)
ちなみに、グループBのユーザーは、同キャンペーン後となる翌月以降も、45%が再来店していることが判明した。うち、複数回来店しているユーザーは7割以上にも及ぶ。わずか200円オフのクーポンだが、かなり大きな効果があると立証されたわけだ。
3つめの事例は、「飲食店の近くにいるユーザーへの広告配信実験」。東京・神奈川・福岡にある飲食店約400店舗と渋谷や横浜などの各駅にビーコンを設置し、ビーコンを検知したホットペッパーグルメアプリに対し、クーポンのプッシュ通知の配信を行った。
「結果、東京都内ではプッシュ通知をしない場合の来店率が2.5%だったのが、プッシュ通知を行ったときには3.8%と1.5倍に、福岡市内では4.3%から9.2%と2.1倍になるなど、来店誘導・集客効果があることが明らかになりました」(萬田氏)
スマホ時代が続く限り、位置情報を上手く活用した施策はオムニチャネルのキモとなっていくのだろう。
○店作りの戦略は正しいか - 顧客回遊ルートから立証できる
今回のイベントでプッシュ通知の配信事例に続いて語られたのは、取得したデータの活用法だ。実店舗におけるカスタマージャーニーは、来店・閲覧・購買・リピートといった4つのフェーズに大きく分けることができる。