2015年11月24日 12:36
不正広告などで正規サイト汚染が急増 - トレンドマイクロ2015年第3四半期セキュリティラウンドアップ
いずれにしても、サイバー攻撃のプロ集団といってもよいだろう。
このHacking Teamが狙われたのである。2015年7月に、400GB以上の機密情報が漏えいした。このように、セキュリティ企業が、攻撃対象になることはめずらしいことではない。問題となったのは、Hacking Teamから窃取された機密情報には、企業のインフラを破壊しかねる脆弱性情報も含まれていたことだ。このように、一般的に公開されていないような、脆弱性情報が大量に漏えいしたのである。
漏えいが発生後の動向であるが、不正広告でもふれたように、きわめて迅速に悪用した攻撃が行われている。
Adobe Flashの脆弱性では、少なくとも10億の端末に影響が及んだ。
Windowsの脆弱性では、問題のオペレーティングシステムを使用しているPCユーザー全体の78%に影響を与えた。また、Internet Explorer 11の脆弱性では、PC向けブラウザのユーザー全体の27%に影響を与えた。さらに、Flash Playerのゼロデイ脆弱性「CVE-2015-5119」は、エクスプロイトキットAngler exploit kit(Angler EK)