2015年11月24日 12:36
不正広告などで正規サイト汚染が急増 - トレンドマイクロ2015年第3四半期セキュリティラウンドアップ
脆弱性攻撃サイトでは、エクスプロイトキットを使った攻撃が多用されている。第3四半期では、エクスプロイトキットを使用した脆弱性攻撃サイトへ日本から170万件以上のアクセスがあった。7月には、Hacking Teamの情報漏えい事例から判明した脆弱性を悪用し、正式な修正パッチが公開される1~3日前に取り込んでいた。
このように、攻撃者もすばやい対応をしている。そして、誘導された閲覧者にはドライブバイダウンロードで、ウイルスなどを感染させる。そして、その目的は明らかに金銭目当てである。そして、ウイルスの6割は、オンライン銀行詐欺ツール、ランサムウェアが占めるとのことだ。攻撃者は依然として、日本のオンライン銀行利用者を標的にしていることがうかがえる。
○トレンドマイクロの分析
これらの攻撃について、トレンドマイクロでは以下のような分析を行っている。まず、不正広告の手口であるが、以下の2通りがある。
正規の広告コンテンツを改ざんして、不正コードを挿入する
不正コードを含む広告を、攻撃者が正規の方法で出稿する
トレンドマイクロによれば、第3四半期では日本の正規広告の画像を無断で盗用した事例がが8割を占めたとのことである。