2021年12月10日 11:30
佐藤寛太、俳優として企画書・取材原稿を自らチェック…熱い作品に「初めてのお願い」も
実はクランクインする前に、監督に「本読みの場を作って欲しいです」とお願いしました。
――そうしたお願いをしたのは初めてですか?
初めてです。熱い原作だからこそ、僕自身がこの作品にどれくらいの意気込みがあるのか分かってほしかったんです。クランクインで初めましてではなくて、その前に僕の気合いを見せたかった。本読みは、まだセリフを頭に入れていくような場ではないのですが、そうした思いがあったので、脚本のセリフを全部覚えていきました。その熱量を持って、約2週間の撮影期間も最初から最後まで切らさずにやり遂げました。大変でしたが、頑張ったかなと思います。
――実際の現場では、本読みで感じていたものと気持ちが違っていたシーンなどはありますか?
全シーンそうじゃないですかね。
いつもですけど。やっぱり自分の想像力だけでは全部をカバーできないし、逆に言うと、あまり感情を決めて現場に行かないようにしています。それは少なからず自分がやってきたキャリアの中で、得たものかもしれません。セリフは覚えているけど、何かを決め過ぎることなく、実際にその場でほかの役者さんとやってみて感じることがある。そこは大事にしています。