くらし情報『テレビ・ワンシーン考現学 (20) トイレで愚痴る部下は、個室に入っている女上司に気付かない』

2015年11月24日 17:00

テレビ・ワンシーン考現学 (20) トイレで愚痴る部下は、個室に入っている女上司に気付かない

その話はこうだ。チームリーダーの吉田は、「別に悪い人じゃないんだけど、自分は皆に好かれていると思っているところが嫌い」というデリケートな嫌われ方をしてきた人で、だからこそ、仲間内ではその嫌われ方を共有するのが難しかったという。個々人が先に感知するのは「別に悪い人じゃない」なので、議論がそこから深まっていかない。残業を押し付けてくる上司やセクハラ上司は一発で嫌悪が共有されるけれど、チームリーダーの吉田的な「悪い人ではないが、なんか嫌い」の部類は、慎重な議論の場が求められる。もしも、自分だけが「なんか嫌い」をアピールし、他から「そうでもないけど……」を返されてしまった場合、むしろ「そんなことを思っているアナタがどうかしている」という目線をいくらか浴びることにも繋がる。吉田について、小出しにしながら、様子見しながら、いよいよどこかの場面で誰かが踏み出し、「皆に好かれていると思っているところが嫌い」が共有されることになる。

○悪口を切り出した自分を簡単に晒してはならない

話は続く。
「その手の意見を小出しにするには、居酒屋でぶっちゃけトークするよりも、化粧直しをしながらとか、『ながらトーク』が有効なわけ。

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