2015年11月26日 10:54
若き起業家たちの夢とその戦略 (12) 受託からプロダクト開発へ、転換期は社長の先導力が創る - つみき 鈴木代表
○自分のお金を出すか出さないかで、全然違う
鈴木氏 : 僕は最初からWebの仕事をしていたわけではありません。新卒入社したラジオ局に1年半勤めたのち、Web制作会社に転職しました。
もとは音楽制作会社でしたが、当時は2000年前後で、ちょうどFlashが流行り始めたころ。サイト上で音楽を自由に表現できるようになり、Webがどんどん面白くなっていく時期でした。会社でもアーティストのホームページ制作を機にWeb制作事業が始まり、そこで2年半ほど働きました。その会社を退職後、26歳で最初の起業をしましたが、このときは上手くいかなくて、創業2年半で会社をたたみました。
――― それから2008年につみきを設立されましたね。また起業しようと思ったきっかけは何でしたか?
最初に起業した会社では、僕自身は1円も出資しておらず、代表権も持っていなかったんです。
でも、自分でお金を出さない限り、上手くいかないときに他人のせいにしてしまう、と気づきました。
その後転職した制作会社では、取締役を務めていました。採用権限があったり、売上の責任を持っていたりはしましたが、ここでも自己資金を一切出していません。