2015年11月30日 12:35
CCのフォントライブラリ「Typekit」にモリサワ書体を追加した狙いは? - アドビ×モリサワ社長対談
クリエイティブに関わる人になくてはならない企業の二大巨頭といえば、ソフトウェアのアドビとフォントのモリサワ。クリエイターなら誰もが知るこの二社の提携が、今年10月に行われたクリエイター向けカンファレンス「Adobe MAX」にて発表された。
その発表は、アドビが「Adobe Creative Cloud」の中で提供しているフォントライブラリ「Adobe Typekit」に、モリサワ(およびグループ会社のタイプバンク)の提供フォント(20種)が追加されるというもの。多くのクリエイターにとって"高嶺の花"であったモリサワフォントをCreative Cloudの利用料だけで利用できるとあって、発表直後から大きな話題になった。
そこで今回は、アドビ システムズ代表取締役社長 佐分利(さぶり)ユージン氏と、モリサワ代表取締役社長森澤彰彦氏に、今回のモリサワ書体追加のねらいについてお話をうかがった。
――アドビも自社でフォント開発をしていますが、なぜ今このタイミングでフォントベンダー最大手のモリサワと提携を?
佐分利氏:
あまり知られていないかもしれませんが、モリサワとアドビはDTP創生期の1987年に森澤相談役と弊社創業者が技術提携して以来、28年におよぶ協業の歴史があります。