2015年12月1日 08:00
サラリーマンが知っておきたいマネーテクニック (42) 子供や孫ができたら「ジュニアNISA」口座を開設して教育資金の準備をする!?
中学、高校時に必要な資金の準備は、別の方法でする必要があります。
なお、18歳までにジュニアNISA口座からお金を引き出す場合、それまでの収益に課税されるため税制優遇メリットを享受できません。
対象商品は元本保証のない金融商品であるため損するかもしれない
教育費は、必要な時期と金額が決まっています。そのため、子供にちゃんとした教育を与えるためには、安全確実に安心して準備をしたいお金です。しかし、ジュニアNISAでの運用商品は投資信託や上場株式など、値動きのあるリスク商品に限定されます。したがって、必要な時期に元本割れになっているかもしれないと覚悟しておく必要があります。お金が不足した場合の補填方法も考えておいたほうがよさそうです。
このように、ジュニアNISAの仕組みで子供の教育費を準備する場合は、金融機関のキャンペーンに安易に飛びつくのではなく、デメリットや注意点も踏まえておいて欲しいと思います。
教育資金準備には、貯蓄や保険などを活用する方法もあるため、包括的に検討し、複数の方法を組み合わせるなどの工夫をしてはいかがでしょうか。
○執筆者プロフィール : 中村宏(なかむら ひろし)