くらし情報『アレルギー性鼻炎は自分で治す時代へ! 最新治療の舌下免疫療法の効果とは』

2015年12月3日 09:00

アレルギー性鼻炎は自分で治す時代へ! 最新治療の舌下免疫療法の効果とは

個々の眼鼻症状で見ても、鼻水や鼻づまりなどにおいてアシテア群の方がプラセボ群よりも有意に低いという結果になりました」。

「抗ヒスタミン薬」や「副腎皮質ステロイド薬」を期間中に用いた程度を表す「平均レスキュー薬スコア」も、アシテアを投与した群とプラセボ群で有意差が出ていた。また、投与1年後に「軽度以上の改善」を感じた参加者の割合も、アシテア投与群で79.7%、プラセボ群で64.5%と15%ほどの開きがあった。そのほか、海外での試験でもアシテアの効果を証明する結果が得られていた。

○自分による"治療"を継続できるかがカギ

舌下錠によるアレルゲン免疫療法は一定の効果が見込まれるが、デメリットもあると岡本教授は話す。それは「治療の脱落率」にある。

「ヨーロッパのほうのデータを見ると、治療の脱落率が高いです。その背景として、治療期間が長い点があります。
連日投与が必要な治療は最低2年、できれば3年以上が推奨されています。それに、効果の少ない患者さんもいます。効果が出るか出ないかは、患者さんの背景をみてもはっきりしたものがわかっていません」。

また、副作用が出る可能性もわずかながらある。基本は自分で行うが、初回投与は医師の前で行い、約30分は様子を見てもらうといった制約もある。

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