2015年12月8日 08:51
Soup Stock Tokyo創業者が語る、起業を成功に導く4行詩
テクノロジーに任せられる部分は任せて、人は"人にしかできないこと"をやるのが必要ではないでしょうか」(遠山氏)
更に遠山氏は、この情熱や理念をまとめたものとして「新たなビジネスを始めるための4行詩」を紹介。「何をやりたいか」「そのビジネスをやる必然性」「そのビジネスをやる意義」「これまでになかった価値は何か」を持つことが、新たなビジネスを創業する上で不可欠なのだという。
中でも特に重要なのは「これまでになかった価値」で、遠山氏は「もしも、ほかに同じビジネス(スープ専門のチェーン店)を始めている会社があれば、Soup Stock Tokyoは今頃なかったかもしれない。この4行詩がなければ、赤字になっても努力を続ける情熱や、ビジネスを成功させるために挑戦する意義、モチベーションは生まれなかったと思うのです」と当時を振り返る。
一方で、お台場に開店したSoup Stock Tokyoの1号店において遠山氏が悩まされたことがある ―― それは悪夢のレジだ。自分たちの作るスープによって新たな価値を創造したいという情熱や理念の前に、煩雑なオペレーションへの対処という課題が立ちはだかったのだ。
遠山氏によると、当時の売上データは電話回線を使って本部に送信するシステムを採用していたそうで、売上データをひとつずつプッシュホンで手打ちしてデータを送信していたのだという。