くらし情報『タワークレーンが消えない街 -“丸の内エリア”の再開発はなぜ終わらないのか【前編】』

2015年12月8日 09:30

タワークレーンが消えない街 -“丸の内エリア”の再開発はなぜ終わらないのか【前編】

のうち30棟を所有・管理する“大丸有”(以下、丸の内エリア※)最大のデベロッパーである。

※丸の内エリア:大手町・丸の内・有楽町地区の総称(約120ha)

そもそも丸の内エリアは、三菱財閥が政府から丸の内一帯の払い下げを受け、そこに日本初の賃貸オフィスビル「三菱一号館」を建築したのが起こり。以降、丸の内を中心に南側の有楽町、北側の大手町へとオフィス街は広がっていき、2000年以降、東京都と千代田区、JR東日本、同協議会で組成されるまちづくり懇談会が策定した「まちづくりガイドライン」により再開発が加速。現在の街並みを形づくっていった。

●東日本大震災が再開発に影響
○再開発は街の新陳代謝に不可欠

では、「再開発が終わることはない」とは何を示しているのだろうか。三菱地所によると“街の新陳代謝”のためだという。

たとえば丸の内ビルディング(丸ビル)の場合、耐震性能の刷新による“街の新陳代謝”といえるだろう。大正年間(1923年)に竣工した旧丸の内ビルヂングは、1995年に建て替えされることが発表されたが、この年は阪神淡路大震災が発生した年。
耐震性についての議論が国中で行われた時期だ。旧丸ビルは文化的価値が高かったため、保存をのぞむ日本建築学会の反対が起こるなど紆余曲折はあったが、建て替えは実施され2002年に竣工した。

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