くらし情報『タワークレーンが消えない街 -“丸の内エリア”の再開発はなぜ終わらないのか【前編】』

2015年12月8日 09:30

タワークレーンが消えない街 -“丸の内エリア”の再開発はなぜ終わらないのか【前編】

さらに大手門タワー・JXビルでは“堀端”という立地を生かし、大型貯留槽・高速浄化施設を導入予定。竣工後は、年間約500,000立方メートルのお堀の水を浄化するという。これは民間では初の取り組みになる。

帰宅困難者を見越した計画や浄水施設など、ビル1棟1棟に“機能”を持たせることで、街の新陳代謝を行っているのだ。

また、大丸有地区の再開発は、三菱地所だけでは成り立たないと強調する。まちづくり協議会に参加する各企業との協業・協調で、街づくりを進めていくという姿勢を崩さない。

●地上約390mの高層ビルで“日本一”を奪還
ただ、冒頭で紹介した高さ390mの日本一高いビルを擁する「常盤橋街区再開発プロジェクト」については、三菱地所の野心が見え隠れする。同計画では地上37階(約230m)、地上61階(約390m)の高層ビルが竣工予定だが、やはり390mのスケールは壮大だ。
これは、現在日本一高い大阪「あべのハルカス」(デベロッパー:近畿日本鉄道)の高さ300mをはるかに上回る。

あべのハルカスが竣工するまで、日本一高いビルは高さ296.33mを誇った「横浜ランドマークタワー」だった。実はこの横浜ランドマークタワーのデベロッパーが三菱地所。

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