くらし情報『タワークレーンが消えない街 -“丸の内エリア”の再開発はなぜ終わらないのか【前編】』

2015年12月8日 09:30

タワークレーンが消えない街 -“丸の内エリア”の再開発はなぜ終わらないのか【前編】

2011年に東日本大震災が発生した際、同年代に建てられた九段会館(1934年)では屋根の崩落事故が起こり、不幸にも犠牲者が出てしまった。それまではレストランや結婚式場を営業していたが、震災以降、現在も休業中である。そのことを考えると、丸ビルの建て替え実施は、大きな意味があったのではないだろうか。

東日本大震災は、その後の丸の内エリアの再開発に大きな影響を与えた。その象徴が現在建設中の「大手町フィナンシャルシティ グランキューブ」(2016年4月竣工予定)だろう。このビルは温泉を掘削しながら建設され、2014年6月に温泉が湧いたということで話題になった。この温泉を中心にフィットネスクラブやプール、岩盤浴などを複合した施設を開設する予定だ。この施設は、通常は市民の憩いの場として営業される予定だが、震災時には災害復旧に携わる人たちに開放されるという。


一方、大手町の外郭、二の丸前のお堀に面した場所に建設されている「大手門タワー・JXビル」「大手町パークビル」からなる「大手町ホトリア」も大規模災害時を見越している。大手町パークビルにはキッチンなどを備えた“滞在型宿泊施設”が開業予定で、こちらのビルも大規模災害時は帰宅困難者を受け容れる予定だ。

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