2015年12月10日 09:30
タワークレーンが消えない街 -“丸の内エリア”の再開発はなぜ終わらないのか【後編】
ある意味“重厚長大”な企業御用達の土地柄で、中小企業やベンチャー、海外からの進出企業がこのエリアに居をかまえるイメージはないかもしれない。だが、そうした企業に対し“丸の内エリア”での活動をサポートする施策があるという。
三菱地所 街ブランド推進部 東京ビジネス開発支援室の及川静香氏は、「建設中の『大手町フィナンシャルシティ グランキューブ』の3階全体に、グローバル成長企業向けのビジネス支援施設『グローバルビジネスハブ東京』を2016年7月にオープンします」と切り出した。
グローバルビジネスハブ東京では、約800坪のフロアを小割して、2~20名用の什器付きオフィスを用意。ベンチャーや海外からの進出企業に対しオフィススペースを提供する。フロアに入居するユーザーは、共用の会議室や200名規模のイベントスペースを含む共用スペースを利用できる。家賃にしても“坪いくら”ではなく、“従業員1人あたり10万円前後”といったかたちなので、余計なスペースを間借りすることによる負担が生じない。そして最大のメリットが、グローバルビジネスハブ東京を通じてビジネスのサポートを受けられること。
具体的にはビジネス立上げ時などに相談できる弁護士・会計士等専門家の紹介、提携する「EGG JAPAN」