2015年12月10日 09:30
タワークレーンが消えない街 -“丸の内エリア”の再開発はなぜ終わらないのか【後編】
は、オフィス街である“丸の内エリア”のレジャー活用にも積極的だ。そのメインステージとなっているのが「丸の内仲通り」。この通りは日比谷通りと大名小路に挟まれる格好で南北を約1.2kmにわたり貫いている。
○「街が変わっていく様子をみなさまに体験していただきたい」
もともとこの通りは、幅21mのうち9mを車道が占めるアスファルト舗装の一般的な道路だった。交通量が多い日比谷通りの抜け道として利用されることもあった。だが、再開発により「歩道6m、車道9m、歩道6m」だった設計を「歩道7m、車道7m、歩道7m」に見直し。あわせてアスファルトから自然石(アルゼンチン斑岩)敷きにし、ケヤキを中心とした並木を植樹した。クルマ中心の通りから、歩行者中心の通りへと変化させている。
この通りを中心にさまざまなイベントが開催されている。夏は盆踊り、冬はイルミネーション点灯といった具合だ。特にイルミネーションは、2015年に14年目を迎える恒例行事となっており、行き交う人々に目にも彩な光景を映し出している。
また、この通りで昨年から「東京味わいフェスタ」が開催されている。これは10月に実施される行事で、丸の内や大手町、有楽町といった東京駅周辺の三菱地所のビルに出店するスーパーシェフ達により食育に取り組むべく組成された「丸の内シェフズクラブ」