2015年12月10日 16:03
来年以降のサイバー攻撃、対象は自動車へシフト? - マカフィー
同社はテストで、10通のメールに隠された7通のフィッシングメールを当てる「フィッシング・クイズ」を提供したが、回答者の80%が、少なくとも1通以上のメールがフィッシングメールであることに気付かないという結果が出ていたためだ。
マカフィーの執行役員 SE本部 本部長 田井祥雅氏は「これまで日本では、サイバー攻撃者に侵入されないようにする『防御』ばかりが議論されてきたが、この事件をきっかけに『侵入されることは当たり前』という前提に立ち、侵入された後の被害を最小限に抑えるための取り組みが重要であることが認識された」とコメントしている。
こうしたセキュリティ状況を踏まえた上で同社は、多層防御の新たなコンセプトとして「Threat Defense Lifecycle(脅威対策のライフサイクル)」を提案している。侵入を防ぐ「防御 (Protect) 」に加え、入り込んできた敵を「検知 (Detect) 」し、迅速に「復旧 (Correct) 」するというプロセスを統合し、データを共有しながら、得られたインテリジェンスをフィードバックすることで、情報の流出に強いセキュリティ環境を構築できるという。