2015年12月14日 06:00
山田祥平のニュース羅針盤 (55) だからみんな一太郎を忘れない
例年通り、ジャストシステムが次期ワープロアプリ「一太郎2016」と、その日本語入力システムである「ATOK 2016」を発表した。毎年12月に発表してベータテストを開始、翌年2月に製品発売というスケジュールで、この製品の発表会があると、今年ももう終わりかと実感する。まさに暮れの風物詩だ。
○一太郎とPCの歴史
一太郎が製品名に年号をつけるようになったのは「一太郎2004」からだ。以降、毎年このパターンで新バージョンが世に出ている。
でも年号とは関係なく、パッケージとしての一太郎は、1985年に初代の「jX-WORD太郎」が発売されて以来、88年、90年、91年、92年、94年、00年以外は毎年新バージョンが発売されている。その丸30年間の歴史の中で、実に26回ものバージョンアップを果たしているわけだ。
一太郎の歴史をひもといてみると、89年春にジャストウィンドウという、国民機ことNEC PC-9800シリーズのMS-DOS上で稼働する独自のウィンドウシステムで動く一太郎Ver.4が出て、93年にWindows対応のVer.5が出るまでに4年間もかかっている。
90~92年にバージョンアップがなかったことと、DOS/Vの登場は無関係ではあるまい。