えら張り顔の原因はほおづえ? - 医師が解説する日常のNG行為と解消方法
まず、日常生活に簡単に取り入れられるものとして、「硬い物を食べる」がある。「かみたい」という無意識の欲求を満たすため、例えば野菜だったらなるべく生で食べるとか、大きめに切って料理するとかの工夫をするとよい。
日ごろから食いしばりを自覚している人には、「舌トレーニング」がお勧め。舌を上あごにつけて、舌先が「切歯乳頭」(上の前歯の後方歯肉部分)を触った状態を維持・意識すると食いしばりができなくなるため、このトレーニングを改善のスタートとするようにしよう。それでもだめな場合、もしくはすでに顎関節症やえら張り顔で悩んでいる場合、ボトックス注射という選択肢もある。
「顎関節症や歯ぎしり対策として、ボトックス注射を使用するクリニックも増えてきています。注射で咬筋の力を一時的に下げ、歯ぎしりや食いしばりの癖を改善させ、効果が出る約半年間で様子を見ます」。
ただ、今村医師はボトックスを「最終手段」と話す。
顔のえらが気になる人は、まずは日常生活でうつぶせとほおづえはやめ、なるべく硬い物を食べるようにしよう。
※写真と本文は関係ありません
○記事監修: 今村美穂(いまむら みほ)
M.I.H.O.矯正歯科クリニック院長、MIHO歯科予防研究所 代表。