女性に原因がある「不妊」、検査はいくらかかる? 治療法は??(後編)
○子宮の着床力と年齢
着床については、まだ謎な部分が多いです。子宮の着床力は年齢とは関係なく、アメリカでは、20代の提供卵子を用いた体外受精であれば40代でも20代と同じ妊娠率となっています。一方、同じ年齢の卵子であれば、2人目不妊のほうが1人目不妊より体外受精での妊娠率は高いので、なんらかの着床因子が関係しているのは確かです。また、子宮内腔に子宮筋腫や内膜ポリープがある場合は、手術による切除が勧められます。
女性の不妊治療について、お分かりいただけましたか。まずは基本検査を受けて、信頼できる医師のもと、原因に応じた治療法を検討しましょう。また未婚の女性も、将来子どもが欲しい場合は、妊娠に適した年齢や妊娠しやすい体づくりを意識してみてくださいね。
※すべて費用は診療機関で一度ご確認ください
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○記事監修: 船曳美也子(ふなびき・みやこ)
1983年 神戸大学文学部心理学科卒業、1991年 兵庫医科大学卒業。
産婦人科専門医、認定産業医。肥満医学会会員。医療法人オーク会勤務。不妊治療を中心に現場で多くの女性の悩みに耳を傾け、肥満による不妊と出産のリスク回避のために考案したオーク式ダイエットは一般的なダイエット法としても人気を高める。