くらし情報『子宮頸がん、「数カ月の差で大手術」と医師が語る本当の怖さとは(前編)』

2016年1月7日 16:00

子宮頸がん、「数カ月の差で大手術」と医師が語る本当の怖さとは(前編)

という偏見もある。しかし、対馬院長は次のように正す。

「性交渉を1回でもしたことがある女性であれば、子宮頸がんになる可能性はあります。逆に言うと、生涯で一度も性交渉をしない人でない限り、子宮頸がんにならないとは言えません」。

さらに、HPVは性器以外にも手指などいたるところに存在しているため、コンドームでは感染を防ぐことができないという。性交渉の経験がある女性であれば誰にでもHPVに感染するリスクがある、と認識しておこう。

○子宮頸がんのステージと手術内容

HPVに持続感染すると、「異形成」というがん化する前の異常細胞(前がん病変)が生じ、異形成の中でもっともがん化する確率が高くなっているものを「高度異形成」という。がん化すると、進行に応じて0期~4期に分類される。
0期は上皮(子宮頸部の表面)内に、1期は子宮頸部内にがんがとどまっている状態で、2期以降は子宮周囲の組織まで広がっていくことになる。また、0期は「上皮内がん」、1期以降は上皮以外にがんが広がっていることから「浸潤がん」と呼ばれている。

治療では、高度異形成や上皮内がん(0期)で見つかった場合は、子宮頸部の一部を切除する「円錐(すい)

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