2016年1月12日 23:00
Windows 10の将来を阻むアプリ不足問題 - 阿久津良和のWindows Weekly Report
Windows XPは使用する周辺機器などの関係から使い続けているユーザーが少なくないし、Windows 10への誘い言葉は彼らに通じないだろう。Windows 7のシェアも揺るぎを見せていない。これはWindows 7がビジネス分野で確固たる需要があることを示している。
エンタープライズ分野に関して、Windows 10はさまざまな機能を用意しているが、現時点で耳にする導入事例は多くない。Microsoft Marketing for Windows and Devices担当CVPのYusuf Mehdi氏は「エンタープライズ系顧客の76%がWindows 10のテストを開始し、エンタープライズおよび教育機関ではWindows 10搭載デバイス数が2,200万台を超えた」と進捗状況を強調している。このあたりは日米で事情が異なるようだが、少なくとも米国では順調のようだ。
以前から筆者は本レポートで、アプリケーションの重要性を何度か述べてきたが、2015年末のWindowsストアは盛り上がったという。Mehdi氏の説明によれば、有料アプリケーションおよび有料コンテンツの取り引き件数は2倍に増加し、2015年12月中の利用者数のうち60%は、初めてWindowsストアを利用したユーザーだそうだ。