東芝テレビ事業継続はアニメファンの希望 - "録画神" 片岡氏に聞くREGZAの可能性
その動線を作ることが我々の役目だと思っています。コンテンツが集まる場所になることでテレビが売れるようになるし、アニメをはじめとしたテレビ番組がもっと見られるようになるでしょう。業界全体の問題として、テレビがどんどん見られなくなってきている。特に検索文化に慣れた若い世代は、放映時間まで待つというテレビの特性に苦痛に感じている。自分の好きな時間にクリックしてすぐに結果が出る、そんな世界がテレビでも必要だと痛感しています。公式の見逃し配信サービスも始まっていますが、PC・スマホ向けだけでなくテレビにも対応し、それがリアルタイムの放送とリンクしていれば、ユーザーはテレビに戻ってくるでしょう。
「みるコレ パック」の中にVODコンテンツも連動させる計画も進んでおり、REGZAが番組コンテンツのポータル的存在となる道筋は既に見えてきている。
昨年4月に発覚した不正会計問題により、大規模な構造改革を余儀なくされた東芝。
同社ブランドをけん引してきたテレビ事業もその矢面に立たされ、事業の継続さえも危ぶまれた。しかし、12月21日に発表された「新生東芝アクションプラン」では、国内開発・販売を継続し、高付加価値製品を中心とした利益が出せる体質への転換を図るとの内容が盛り込まれた。