くらし情報『ソニー「Backlight Master Drive」から見る、テレビ製造トレンドの変化 - 西田宗千佳の家電ニュース「四景八景」』

ソニー「Backlight Master Drive」から見る、テレビ製造トレンドの変化 - 西田宗千佳の家電ニュース「四景八景」

暗い部分で電力を使わないようにし、明るくなる部分にだけ集中する機構を改善したこと、放熱や消費電力に配慮した配置にしたことなどが理由だという。

BMDが搭載されたテレビは、そのバックライト数もあり、さすがにかなりの高級機となりそうだ。また、発売時期も公表されておらず、少なくとも2016年中の製品化はなさそうだ。しかし、これが出てくると、高画質テレビの競争がまたワンランク違うレベルになりそうで、非常に期待が持てる。

●高品質なテレビが求められる時代に
○パネルメーカーとの関係に変化が

さて、BMDに限らず、近年の高画質テレビではバックライトも含めた改善をアピールするところが多い。しかも、その多くが「自社開発」である。東芝の「REGZA Z20X」にしろ、パナソニックの「VIERA CX800」にしろ、現在発売済みの製品は、そうした工夫をウリにするものが多い。その背景にあるのはなんなのだろうか?
「西田さん、それはね、パネルメーカーとの関係が変わったからですよ」
あるテレビ技術者はそう話す。


「正直、過去にはパネルメーカーのいいなりでテレビを作らざるを得ませんでした。我々が生産したい数のパネルをできる限り安く調達するには、彼らが売りたいパネルを、彼らが言う通りに買うしかないという事情がありました」

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