2016年1月25日 18:13
Windows 10のサポートポリシー変更で損する人・得する人 - 阿久津良和のWindows Weekly Report
また、日米の温度差も考えられる。以前、日本マイクロソフトの関係者と話したところ、「日本ではアップグレードを躊躇するユーザーが多いことを、(米Microsoft)本社にあげても訝しがられる。向こうでは最新=正義という考え方がある」と文化的な違いを語っていた。
いずれにせよ、OS単独で稼ぐというビジネスモデルは既に崩壊し、Microsoftがクラウドへと舵を切ったのは周知のとおり。マルチプラットフォームベンダーを目指す以上、古いOSを大事にサポートする理由も軽減してしまったのだろう。
さて、今回のサポートポリシー変更で損をするのは、新OS導入によって教育コストが発生する企業ユーザーだ。ただし、古いOSを使い続ければセキュリティリスクを同時に抱えることになるため、彼らこそ最新OSに移行すべきである。
別の関係者に、法人市場におけるWindows 10の導入進捗を訪ねたところ、「日本の官公庁でもLTSB(Long Term Servicing Branch)には興味を持って頂いている。
とくにセキュリティ面に敏感な省庁は導入に積極的だ」と現場から得た好感触を語っていた。今回のサポートポリシー変更が、PC離れを加速させるのか。