2016年1月25日 18:18
NVIDIAが解説する「いまさら聞けない!? ディープラーニング入門」 - 概要からSDKの紹介まで
また、深層学習を積極的に導入しているGoogleは、音声認識に深層学習を使い、1年で音声認識の誤認識率を23%から8%にまで下げたという。このほかにも、画像認識や言語翻訳、自然言語処理といった多くのサービスで深層学習を使ったシステムを採用している。
もちろん、Google以外にも深層学習に注目している企業は多数で、競争は激化。Microsoft、IBM、Facebook、Baiduなどが、深層学習の研究に多額の投資を行っている。また、大学などでも研究のために作られた深層学習用のフレームワークやツールキットが提供されており、研究者は、ネットワークの構造など、深層学習の本質的な部分の開発に専念できるようになってきた。
○「深層学習」で存在感を増すGPU
ここで注目されているのがGPUによる演算だ。1980年台にブームとなったときには、学習のための計算量が膨大で、当時のコンピューター(RISCプロセッサなど)では、学習に長時間かかってしまうという問題があった。
その後、プロセッサ性能は進歩し、アルゴリズムなどが改良されたため、深層学習が実用的になってきた。
また、深層学習では、膨大な「行列計算」