と指摘した。
そして最後に小山田氏は、企業がブランディングする上でのヒントとして、次のようにアドバイスした。
「ブランディングは、シャネルやステーブジョブスのように人が体現するのが一番いいと思います。一人の人間の哲学が会社全体を覆っていて、製品にもしっかり反映されているのは強いと思います。でも、そうじゃない方法もあると思います。それは、ブランドのすべてを尽くしてフラグシップをつくることだと思います。日本企業は、売れ線モデルで海外で勝負しようとしますが、未開の地に出ていくのであれば、利益はさておき、『このブランドはすごい』という印象をつくらないといけないと思います。下から積み上げていくものだと、どこでも手に入るものだという印象を受け、そのあとで『余裕が出てきたから高級品もやってみよう』というのはすごく難しい。
『ここまでやるなんてすごい』と思わせることで、ブンランド全体の価値が上がり、それによってメインの商品が売れる。そのためにも、ほかの人が真似できないフラグシップが必要だと思います」(小山田氏)
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