2016年1月29日 10:00
大胆なコースレイアウトの変更で、よりスリリングな競技へと進化 - 「ETロボコン2015チャンピオンシップ大会
ただし、残念だったのは「仕様未確定エリアII」、「新幹線攻略」など、観客が期待している「見せ場」の攻略にあまり成功していなかったことである。「まだまだロバスト性能が不足していたのかもしれない(本部性能審査団)」との声もあがっていた。
本競技では九州北地区の「NiASET(長崎総合科学大学)」が優勝した。NiASETの参加者は「一昨日からデバッグに追われた」と走行前には不安げな発言であったが、実際には、コースをショートカットしたり、難所攻略順番に工夫をこらしたりと、全難所の攻略はしないながらも、要所を押さえた走行で圧倒的な得点を得た。
●次世代のイノベーターを目指して9チームが挑んだイノベーター部門
○イノベーター部門競技
本部門競技には9チームが出場した。「次世代のイノベーター育成を目指す部門。自由に製品・サービスを企画し会場で発表。"企画し産み出すエンジニア"に挑戦します」と謳った本年は内容、実演ともに、昨年より圧倒的に充実しており、全チームともすばらしい実演を披露した。
例えば、授業の充実を支援/スマートデバイスの電池切れ対策/未来の工場で役立つロボット、といった明瞭なテーマ設定と、ビジネス性への言及、そして実演内容が揃っていたため、観客も大いに楽しんでいたようだ。