2016年2月5日 09:30
高密度化する都市において正確な測位情報を高速で実現する方法とは!? - 1秒測位を可能とする3Dカーナビ向け小型ソリューション
を開発した。4世代の製品にわたって改良されたこのソリューションでは、衛星ナビゲーションデータと個々の車輪の速度、ジャイロスコープ、加速度計の情報を結合している。この統合技術により、推定誤差を最小限に抑え、スイスのトンネル内でもマンハッタンの高層ビル街でも、走行中に高い精度の測位情報を提供できる。この技術では、外部の地図データに依存せず、都市環境でも位置を正確に追跡できるため、マップマッチングへの依存度を低下させることが可能だ。
つまり、ナビゲーションシステムのエンジニアは、マップマッチングの使用を最小限にし、推測航法をナビゲーションシステムに統合するために必要な設計労力を削減することができるということだ。これによって開発コストの削減にもつながるだろう。
○単一フィルターを用いたソリューションの実装
ユーブロックスの3D ADRソリューションは、あらゆる道路状況で中断のない測位を提供するため、ADR技術を組み込んだIC「UBX-M8030(2つのAEC Q100認定バージョンで提供)」と、小型モジュール「NEO-M8L」という2つのコンポーネントで提供される。
ライン装着およびアフターマーケットのカーナビゲーションシステム向けに設計されたADRチップとNEO-8MLは、事前の構成がほぼ不要で、初期セットアップ後はキャリブレーションを永続的に保持する。