2016年2月5日 09:30
高密度化する都市において正確な測位情報を高速で実現する方法とは!? - 1秒測位を可能とする3Dカーナビ向け小型ソリューション
設計に関連するもう1つの大きなメリットは、製品の方向に依存せずに車両内に配置できることで、工場キャリブレーション時または走行中であっても補正が可能であるという部分だ。この単一フィルターの3D ADRソリューションは、測位精度の向上のみならず、設計時間とコストの削減、システムのサイズと複雑さを低減させることが可能だ。
自動キャリブレーション機能搭載のADRチップは、5.5mm×5.5mmx0.59mmと小型で、ホイール・ティック、単軸/3軸ジャイロスコープ、単軸/3軸加速度計など、さまざまなセンサの組み合わせをサポートする。加速度計をサポートしているため、GNSS信号なしでも高度変化時の精度が向上する。
このチップは72チャネルのu-blox M8エンジンをベースとし、初期測位時間はコールドスタートから26秒、そしてホットスタートからは1秒で測定が可能。また、チップはGalileoに対応(E1B/C)しており、外部フラッシュメモリのファームウェアを使用してアップグレードができる。
以下、図1にあるNEO-M8Lは、全地球測位チップに3D加速度計とジャイロスコープを内蔵した初の12.2mm×16.0mmサイズのモジュールとなる。