2016年2月5日 17:00
アニメ×コミック×舞台が共鳴するストーリー、広山詞葉主演『オシリスの天秤』で描かれる「もう一つのクライマックス」
──広山さんは、アニメ化に続く舞台化ということにプレッシャーはありましたか?
広山「先にアニメを見ていたので、最初のうちは梶裕貴さん演じる物静かだけど深みのある緊張感を漂わせた殺し屋"T"に強く引っ張られました。実は梶さんが織田信長を演じたアニメ『信長協奏曲』でモーションキャプチャーを担当したこともあり、打ち上げでごあいさつさせていただいたのですが、あの声の演技にはかなわないなと。映画『デスノート』(2006年)でLを演じた松山ケンイチさんの演技なども研究させていただいたのですが、アニメのキャラクターを生身の人間が演じるとこんなに難しいんだなというのがあらためてわかりました。そこで、今回はアニメとは違って感情の起伏を表現してまったく違うキャラクターとして演じています」
──アニメとは違う舞台の魅力とはどんなところでしょう。
笠井「舞台は同時空間に役者とお客さんがいるので、時間を共有しています。アニメだとそれを飛ばしたアニメならではの時間の経過の仕方があるので、そこを生かしているところがおもしろさだと思います」
広山「それに加えて、"空気感"もあります。会話だけではない、目線だけでも伝わる緊張感を、ぜひ体験していただきたいですね」