2016年2月17日 13:33
米国、新しい偵察衛星の打ち上げに成功 - レーダー偵察衛星「トパーズ」か
米国のユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)は2月10日、米国家偵察局(NRO)の衛星「NROL-45」を搭載した、「デルタIV」ロケットの打ち上げに成功した。NROL-45の正体は明らかにされていないが、「トパーズ」と呼ばれるレーダー偵察衛星であると見られている。
ロケットは日本時間2月10日20時40分(太平洋標準時2月10日3時40分)、米カリフォルニア州にあるヴァンデンバーグ空軍基地の第6発射台から離昇した。飛行の詳細は明らかにされていないが、ULAや米空軍は「打ち上げは成功した」との声明を発表している。
○NROL-45
NROL-45はNROが運用する衛星で、NROL-45という名前は特定の衛星の種類を表しているのではなく、「NROの衛星の45機目の打ち上げ」ということを意味する。また、打ち上げの順番や数字の割り振りは前後しており、これまでに45機が打ち上げられたというわけでもない。
衛星の詳細は一切明らかにされていないが、ロケットの打ち上げ能力や飛行経路などから、「FIA-R」、もしくは「トパーズ」と呼ばれる偵察衛星ではないかと考えられる。FIA-Rは合成開口レーダーを搭載し、観測地の上空に雲があるときや夜間でも地上の様子を見ることができる。