2016年2月17日 13:33
米国、新しい偵察衛星の打ち上げに成功 - レーダー偵察衛星「トパーズ」か
が約123度の、地球の自転に逆行するように回る軌道に入ることになる。トパーズは過去に2010年と2012年、2013年にも1機ずつ打ち上げられたと考えられており、今回の飛行経路とも一致している。
また14日には、アマチュアの衛星ウォッチャーらによって、今回打ち上げられたトパーズと見られる衛星が地上から撮影されており、軌道高度は1000km前後であることがわかっている。これも以前のトパーズと思われる衛星の軌道と一致している。
○デルタIVロケット
デルタIVは米国のボーイングが開発したロケットで、同社とロッキード・マーティンによって設立されたULAによって運用されており、主に軍事衛星やNASAなど、米政府系の衛星の打ち上げに使用されている。ブースターの本数やフェアリングの大きさを変えることで多種多様な衛星の打ち上げに対応でき、その中でも第1段機体を3基束ねた「デルタIVヘヴィ」と呼ばれる構成は、現在世界で運用されているロケットの中で最も強力な打ち上げ能力をもっている。
打ち上げ数は今回で31機目で、2004年にデルタIVヘヴィが衛星を予定よりも低い軌道に投入してしまった以外は、安定した打ち上げを続けている。