「NTT R&Dフォーラム2016」で未来を体感! - スマホを使った新技術や「ぶつからないクルマ」などを展示
したがって、従来の技術でこれを実現するには、サーバーに数百枚規模の写真を登録しておく必要があった。しかしNTTの研究所が新たに開発した画像認識技術「アングルフリー物体検索技術」により、登録画像は1~2枚で済むという。
NTTではこの技術を応用し、パナソニックと共同で別のサービスも開発している。スマホではなくポータブル端末をランドマークにかざして写真を撮ると、透明型のディスプレイに名称や観光案内が表示できるものだ。裏で行われている処理は同じ。スマホを使わない理由について、説明員は「スマホのカメラ越しだと味わえない、現実の臨場感が得られる」と強調した。なお、このポータブル端末にはカメラ、Bluetooth、バッテリーなど最小限の機能しか搭載しないので、非常に安価に製造できるとのこと。担当者は「製造コストが安いので、2020年の東京オリンピックで訪日した外国人に、ガイドブックのおまけとしてプレゼントできるかもしれない」と話していた。
このほかスマートフォンなどに搭載されているBluetoothビーコンを利用して、会場の混雑状況をリアルタイムで表示する「混雑マップ」も紹介された。イベント運営者の利用を想定した技術で、担当者は「空いている展示に来場者を誘導する、必要な場所に警備員を増やす、などのサービスに繋げられる」