2016年2月18日 09:30
2020年に向け、NTTが描くAIを活用した近未来
具体的には、コンタクトセンターなど業務支援や介護ロボット、医療データ解析による診断支援などが該当する。
「Heart-Touching-AI」は、本人も気づかないような深層心理・知性・本能を読み取り、心地よい人間社会を創出するためのもので、脳科学の領域に近いという。
「Heart-Touching-AI」の活用例としてフォーラムで展示されていたのは、こどもの発達段階にぴったりの絵本を抽出するシステム「ピタリエ」。何か本を検索したい場合、同じ著者のほか、使われている語句・画像の特徴、出てくるキャラクタや作品テーマなどが同じかどうかで類似図書を検索する。図書館等で目的の本がなかった場合に、代わりの本を推薦するシステムとして利用できるという。
「Ambient-AI」は、IoTの領域に近く、人、モノ、環境を読み解き、瞬時に予測制御するもので、観光ルート案内や交通渋滞解消などの用途で期待されているという。
「Ambient-AI」を利用したシステムとしてして展示されていたのは、イベント会場やテーマパークの混雑状況を加味して、効率的に周る巡回ルートをレコメンドするシステム。このシステムでは、人流などのセンサ情報から近未来を予測し、集団の先行的誘導を行う部分でAIが利用されているという。