くらし情報『日本語を覚えた「IBM Watson」が正式展開、MUFGはLINEで活用』

2016年2月19日 12:58

日本語を覚えた「IBM Watson」が正式展開、MUFGはLINEで活用

とうたっているが、具体的に何ができるのだろうか。発表には、すでに両社との取り組みを開始しているカラフル・ボードとFiNC、第一三共、フォーラムエンジニアリング、三菱東京UFJ銀行の5社が登壇し、自社の取り組みを披露した。

例えば第一三共は、新薬開発にWatsonを活用することを表明。海外子会社などはすでにWatsonを活用しているとのことで、「日本語版が出たことで、ようやく本社でも利用できる」としている。新薬開発には、1つの製品に1000億円を超える開発コストがかかることもあり、開発開始から患者が一般的に利用できるまで10年のスケジュールを要する。

「導入の目的は、医薬品の研究開発プロセスの効率化。現在は、疾患に関する分子レベルの情報があっても、100万個の化合物からスクリーニングをしなければならない。これをWatsonの手助けによって、研究者の叡智や感性、勘に加えて、テーマ選定とプロセスの短縮を図りたい」(第一三共 執行役員 研究開発本部長 兼 研究開発企画部長 赤羽 浩一氏)

ただ、会場の温度感からすると、すべての事例が受け入れられたとは言いがたい。
例えば、三菱東京UFJ銀行は同日よりLINEの自社アカウント内でWatsonを活用し、ユーザーが疑問に感じた銀行への質問をメッセージ送信することで、同社WebサイトのFAQを自動的に引っ張ってくる機能を用意した。

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